ブラック企業で働いた新卒の話part1

今、就職活動中の君っ!!

 

会社選びは慎重にねっ!!

でないとお兄ちゃんみたいにブラック企業に働くことになっちゃうよ!!

 

 

 

とまあ冗談はさておき今回は私の前の会社での失敗談を書きつづらせていただきたいと思います。

就活中の大学生にぜひ読んでいただきたいですね笑

 

なので自分が就職活動から仕事を辞めるまでどういった経緯をたどったのかを書こうと思います。

 

<就職活動中>

(スペック)

・2浪して明治大学に入学

・物理学科

・資格は大したものはなく漢検準一級と自動車免許と簿記検定2級、TOEIC700点くらい

・塾の講師と居酒屋でアルバイ

・留年はなし

 

こんなもんです。

はい。大したことないですね。

 

就職活動中は自分は営業職に向いていると思っていたのとなんかよくわからないけど商社ってかっこよくね。と、感じていたので専門商社を志していました。

(始めは総合商社を目指していたのですが、大学教授のコネで三菱と住友、丸紅のお偉いさんと一度づつお食事をさせていただいたことがあるのですがそこで英語は話せないとダメかな。と言われ断念しました。)

 

もちろんSPIと自己分析もしっかりやりましたよ。

 

そんなこんなでダラダラと就活をしていて2か月くらいで3社から内定ももらいました。

それぞれ

・繊維系専門商社

・中古車営業

・機械系専門商社

の3つでした。どれも知らない名前ではなかったので正直どこでもよかったです。当時の自分は営業ができるのだったらどこでもいいと思っていたので。

 

 

なんでそうも適当に考えていたのかというと私には夢があったからです。

 

ちなみにその夢というのは・・・

 

一流の男になる!!

 

という週刊少年ジャ◯プに出てきそうな馬鹿らしい夢です。

 

それもこれも私は昔身長がめちゃくちゃ小さくて(中学校入学当時に130cmギリ行かなかったくらいです)からかわれていた時期がありました。いつも笑顔でやり過ごしていたのですが当時から

「お前ら、、、、いつか、、、見てろよ」

と思って生活していました。

その時の経験から割と他の人間に比べると反骨精神が強くなりました。

 

一流の男になってこいつら全員見返してやる!!

と今でも常日頃思っています。

 

そしていざ就活という人生の転機を迎えた時にそもそも一流の男ってなんだろう。と、考えた時に1番最初に思いついたのが経営者だと思ったのです。経営者になるために必要なものはまずは営業力だ!!絶対30歳までには経営者になってやる!!だからブラックだろうがなんだろうがすぐに経験を積めて早めに出世できそうなところだったらどこでもいい。だってどうせ3年くらいしかいないのだからそのくらいなら我慢出来る。と、当時の僕は思っていました。

 

 

 

書いてて思いますけど

「俺、めっちゃバカだな!!」

完全に思考が小学生ですね。

いや、最近では小学生でも起業する奴がいるくらいだから小学生に失礼ですね。

 

 

 

とまあつらつらと思い出を語ってしまいましたが要は私の就活にとって何が大事だったかというと

・早めに現場で経験が積める

・早めに出世が望める⇒年齢層が若い

・上場企業

正直いうと、この3つが揃えば労働時間、金銭面はあまり気にしていませんでした。

経営者になるための修行期間と考えていたからです。

 

 

 

 

そしてこの三つ(特に上二つ)が特に顕著だったのが中古車営業だったのでそこに決めました。

ですが、その3つもありますがこの企業だけが僕が今どこにしようか悩んでいます。と、担当リクルーターに相談するとわざわざ会長に会わせてくれたり、サプライズでパーティを開いてくれたりしました。

そこまでやってくれたのはこの企業だけだったので私は何かもうなんか断りづらくなってそこに決めました。

 

 

そして・・・

 

 

 

 

無事大学も卒業し、4月の1日から研修が始まりました。

研修の1日目から3日目までは

自己啓発

という題目の研修でした。

 

これが中々厳しかった。

 

何をやるかというと

まずA4サイズの紙に会社の社訓が書いてあります。全部で200文字くらいかな多分。これを一瞬で覚えろと命ぜられました。

そして覚えたものから順に試験官の待つ個室に入室します。入室する際も所作などが間違っていたらやり直しです。

そこで大声で社訓を読み上げ、試験官に「本気」と認めさせられることができたら合格、という試験でした。

 

文字で書くと苛酷さは伝わらないですがこれがかなりきつかった。

現場は独特な緊張感に包まれているし周りが会社の社訓を大声で読み上げて練習していると何か変な宗教に洗脳されているみたいでかなり怖かったのを覚えています。

 

9時から始まって3時間の間に早くもめまいを催す人やプレッシャーから嘔吐する人、気分の悪くなる人が出てきたのを覚えています。

 

僕はタバコさえ吸えれば気分は悪くならない方だったので監督の人間に

 

「トイレに行きまーーーーすっ!!」

 

と大声で伝えちょくちょくタバコを吸っていたのを覚えています。笑

 

終了予定時刻は19時でしたが22時近くに終わりました。

 

もちろん、合格者は一人もいません。

 

僕はそういう暗記ものは得意だった方だったので割と早く暗記し試験官の前でも規定の時間内に読み上げることに何度も成功しましたがその度に

「貴様はまだ限界を超えていない!!

限界を超えろおおおおおお!!」

と試験官にどやされました。

 

あまりのきつさに1日目で退職者が出ました(ちなみに新卒の数は450人ほどです)。

 

確かに僕も頭がおかしくなりそうな気がしました。

 

まあ合格者は「1日目と2日目」は何が何でも出さないというのは後から知ったのですが

とにかく疲れ果てました。

それが二日連続で続き、最後の三日目は合格者を出し始めるだろうとみんなで話し合っていたので3日目は最初から本気でやろうと画策していた僕は1位で通過することができました。

やったねーと思っていると今度は監督官から

「お前がお前のグループの全員を合格させろお!」

とどやされ、グループ内でまたもや大声で手本を何度も見せないといけないことになりました。しかも監督官も遠目で監督しているプレゼント付き。

グループは8人組を組まされたのですが最後まで合格できなかった子は悲惨でした。周りの全員から

「お前そんなんでいいのかよ!!」

「お前なら出来るって!!」

「出来るまでずっと付き合うから一緒に頑張ろうよ!!」

などと人で円を作りその真ん中で立たされて練習させられていました。

 

明らかに人前で話すのが苦手そうな子だったのに。

 

なんだかその時から少しこの会社やばいかなーと思っていました。

 

 

そんなこんなで1か月間ギュウギュウ詰めの体育館みたいなところで座学やら奉仕活動をやらされました。

 

研修の途中で僕は人事担当官に呼ばれ

「配属先はどこがいい?」

と聞かれました。

「それは僕が決めていいのですか?」

と問うと

「お前は自己啓発上位だから好きなところを通してやる」

と返されました。なので僕は

「名古屋支店がいいです」

と答えました。

「なぜだ?」

と問われ

「一番営業が難しいと聞いたからです」

と言いました。

「わかった」

とだけ人事担当官は言い、配属発表で本当に名古屋支店になりました。

 

なんかこれが社会なのかなーと思ったのを覚えています。

 

そして5月の1日から僕の営業生活が始まりました。

 

配属先で上司に自己紹介を済ませまずは上司に

「今日は店舗の清掃をしてくれ」

と言われました。配属された新卒は私含め4人で男2人女2人でした。女の子の一人はどんだけ胸でけえんだよ。ってくらい胸がでかくて普通に可愛かったので僕の社会人生活は希望に満ち溢れるものと確信しました。

 

掃除をしろと言われてただ掃除をしているだけではダメだと思い上司が何を考えて掃除をしろと言っているのか考えてみました。恐らくこの人は毎年新卒が配属されてくる度にこの指令を出しているはずだから多分掃除の仕方や取り組み方で人を判断しようとしているのだな、と思いました。信用できない部下を信用を生業とする営業で使うはずがないのだから。

なので私は

早く現場で使ってください!

私に仕事をください!

私は使える人間です!

とアピールするために掃除は店長が主に行くところを中心に掃除をしリーダーシップをとりながら掃除を進めました。

店長がデスクを立ってトイレに行くとすかさず店長のデスクの周りをピカピカにしアピールしました。

我ながらこすいですね笑

 

それが功を奏したのか夕方頃に僕は店長に呼ばれ

「これ、お客さんに渡して実印もらってきて。ついでにそのお客さんお前のお客さんにしてきてみ」

と訳のわからん書類をもらい始めて仕事をもらいました。

どうやら引き継ぎの書類らしく難しい手続きはいらなかったので僕でもできるものでした。僕は

「ありがとうございます!!」

と言い、心の中でガッツポーズをしました。

少なくとも僕は同期4人の中で一番最初に仕事をもらえたので小さな自信がつきました。

 

そして初仕事も終えその日の夜は歓迎会が用意されており一発芸やらすべらない話やらを先輩に強要され披露しました。

みんなゲラゲラと笑っていてこの頃は本当に楽しかった。

 

次の日は店長から敢えて指示は出されず、僕は先輩に仕事のやり方を教わったりまた掃除をしたりしていました。

 

すると昼頃に店長からまたしても呼び出され書類を一つ渡されました

「今日夕方頃に一つ商談がある。

 お前、行って来い」

と言われました。

流石に面食らったので

「僕一人でですか?」

と聞きました。

「嫌?」

と言われたので

「滅相もないです!ですが僕はまだ実際の商談も見たことがないですしそして何より研修程度の知識しかないので正直不安です。」

と進言しました

「大丈夫だよ。今からお前にレクチャーするから覚えろ。」

「はい!」

 

その後、店長から30分程レクチャーを受け

「な。簡単だろ」

と言われたので

「正直に言っていいですか。。。全然わけわかんないっす!」

と言ったら店長が少し笑ってくれました。

「しのごの言わずに行って来い。ケツは俺が持つからじゃーもう好きなようにやってみろ」

「はい!」

と結局わけも分からず初商談に向かおうとした時店長から

「お前は今から顧客にものを売りに行くんだぞ。ものはどうやったら売れるのかをお前のそのミジンコ並の頭で考えてみろ」

「はい!」

と元気よく返事をして出先に向かいました。

 

車の中で必死に考えました。

『ものを売る』

どうやって?

わけわからん。

 

結局何の解決策も生まれないままお客さんのうちに到着しました。

 

いざお客さんの家の前に立ってインターホンを押そうとすると頭の中が真っ白になりました。

一瞬手が止まったけど心の中で

「メンタールっ!」

とお笑い芸人のネタを叫びインターホンを押しました。

 

出てきたのは初老の少し強面の男性でした。出てくるなり僕は

「こんにちは!!今回◯◯様の担当をさせて頂く◯◯と申します!!この度は何卒、宜しくお願いします!!」

ととにかくうざったいくらいに元気よく挨拶しました。すると

「ああ。◯◯(会社名)さんね。どうぞ、お上がりください。」

僕のテンションとは真逆の対応をしてくれました。

「ありがとうございます!!失礼します!!」

とまたしてもお客さんの対応とは真逆のテンションで対応してもお客さんの表情は一切変わることはありませんでした。

 

何か飲み会で滑った時の気分になりました。

 

家に上がると、コーヒーを出されお客さんが僕の向かいにどさっと音を立てて腰を下ろすと開口一番

「で、◯◯っちゅう車はいいのかい?」

と言われました。

 

ちなみに僕は車の事は何も知らないです。研修でもそこは教えてくれなかったし。この頃まで僕はクラウンという車を外車だと思っていました。

 

そこですかさず僕は研修で習ったことを思い出しました。

「お客様に車を売る際に車だけの話はしてはダメだ。まずは我が社の事をお客様に理解してもらう事を始めろ」

と、偉そうな先輩社員が語っていたなと。そのあと延々と自社の説明の仕方をロープレさせられたのですが。

 

なので待ってました!と言わんばかりに

「お客様、そのお話の前にまずは当社の事を説明させていただいてもよろしいですか?」

と僕が懇願すると

「んぁぁ。別にいいけど。」

とそっけない返事が返ってきました。

なので僕は研修で習った説明をつらつらと身振り手振りを交えて説明しました。

10分ほど経つとお客さんが携帯をいじり出したり時計を見出したりしました。それはわかってはいたのですが僕は研修で習った説明を緊張も相俟ってかうまく話せず、まだ話しきれていませんでした。

 

流石にお客さんから

「兄ちゃん今何年目だい?」

と話を遮られて質問されました。僕は

「まだ、1年目です・・・。」

と力なく答えると

「新卒?」

と言われたので

「はい。昨日が配属初日で今回が初商談です・・・。」

と言わなくていいことまで言ってしまうと

「オタクんところは新人を俺に当たらせたんだな」

と明らかに怒気を含んだ声でつぶやきました。

 

そこから僕はもう何も話せず、只管お客さんの言ってることにすいません。すいません。と、何度も頭を下げ続けました。もう途中から悔しくなってきて情けないことに涙が出てきました。

人前で泣いたのは小学3年生の頃に姉の自転車の後ろに乗っていた時、後輪に足をはさんでしまった時以来です。

そんな気がします。多分。

 

とにかくそんな状況を見かねたのか部屋の奥からお婆ちゃんが出てきて

「そんなに怒りなさんな。かわいそうでしょうに。」

と男性をなだめに来てくれました。

「お兄ちゃんは今いくつなんだい?」

ときかれ

「24です。」

と涙ながらに答えると

「あらー。うちの孫と一緒じゃない。」

とかなんとか世間話をしてくれました

「出身は?」

「大学は?」

などいろいろなことを聞かれその度に答えていると驚くことにお孫さんと僕の境遇がほぼ一緒だったことが判明しました。

話しているうちに僕も次第に元気を取り戻しました。

男性の方も次第に僕に質問をしてくれるようになりました。

 

そうこうしているうちにあっという間に時間が過ぎ男性が

「いかん。もうこんな時間だな。悪いけどこれから用事があるんだ。」

と告げられました。

「そうですか。この度は大したお話をすることができず大変申し訳ありませんでした。全ては自分の勉強不足のせいです。これから精進いたしますので何卒、またよろしくお願い致します。」

と言い。席を立とうと思い店長から渡されていた書類を渡していないことに気づきました。

「すいません。最初に渡すべきでしたが今回当社がお客様にすすめるつもりだった商品の書類です。ぜひ一度目を通していただけると幸いです。」

と書類を渡しお客さんと一緒に家を出ました。車で出かけるとのことだったので僕はお客さんが車に乗ると近所迷惑になるんじゃないかと思うくらい大きい声で

「オーライっオーライっ!」

と車を誘導し車が去った後も延々と頭を下げ続けました。

後ろの車にクラクションを鳴らされようやく頭を下げるのをやめました。

 

もう満身創痍でした。たった2時間くらいしか話していないのに数分は道端にへたり込んでいました。

営業とはこんなに疲れるものなのかと思いました。

とりあえず店長に今から帰る旨をショートメールで送ってから帰社しました。

 

帰りの車の中で今日のことを頭で反芻しているとマナーモードにしていた会社用携帯が内ポケットで振動していました。

開いてみると店長からでした。

「もしもし。お疲れさまです。」

「もしもし。お疲れさん」

「はい。本当に疲れました。」

というと電話口の向こうで店長がゲラゲラと笑っていました。

なんかこういう時に人の笑い声を聞くとホッとする。

「どうだった?」

と聞かれ

「どうだったもなにも、ただお客さんの前で醜態を晒しただけです。店長じゃなかったら恨んでます。」

というとまたゲラゲラと笑っていました。

「それならお前にいい報告を一つしてやろう」

「なんでしょうか?」

「買うって」

「何をですか?」

「車を。」

「誰がですか?」

「今お前が担当したお客さん。」

「はい?」

訳が分からなくなりました。

「え、だって俺車すら見せてないですしお客さんの前で醜態晒しただけですよ」

と言いました。

「お前、お客さんが車で出かける時最後までずっと頭下げてたらしいな。見てたんだって。お客さん。今俺の携帯にお客さんから電話かかってきてな。詳しい話が聞きたいっていうから。そしたらお客さんがな。今回は◯◯くん(僕)に数字を付けてあげてください。ってさ。」

僕は何も言えませんでした。

「そういうことだから帰りはくれぐれも気をつけて帰ってこいよ。安全運転な絶対。あと、初成約おめでとう。じゃーな。」

と電話は切れました。

 

今日は疲れすぎたのか僕はイマイチ状況が上手くつかめませんでした。

数字?

成約?

何それ?

みたいな感じでした。

でもあのお客さんが僕からものを買ってくれたことだけはわかりました。

なぜかわからないけど涙が溢れてきました。

もう目の前が見えないくらいに。

ちょうどいいタイミングでパーキングがあったので僕は車を停めました。

 

車の中で号泣したのを覚えています。

 

よくわからないけどあのお客さんにしっかり報いよう。そう思いました。

 

そしてなぜかオカンに電話をしました。

「よっ。スーパー営業マン!」

と電話越しでオカンに茶化されイラっとしたのを覚えています。

 

店舗に帰り着くと先輩たちが

「お前!!天才か!!」

「初商談で成約してくるって聞いたことないで!!しかも売ったんかいっ!!」

とめちゃくちゃ褒めてくれました。

同期も

「おめでとう」

と口では言ってくれましたが少し悔しそうだったのを覚えています。

 

店長は

「お疲れさん」

としか言わなかったけどなぜかその一言がすごく嬉しかったです。

 

 

 

その日、僕は少し得意げに家路に着きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかめっちゃ書き込んじゃった!!

 

 

ほんの少し前職の話しようと思っただけなのに気付いたら2時間くらい書いてた!!

 

 

しかも途中から小説家の気分になってた!!

 

 

ああ。自分が恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあなんだか楽しくなってきたので明日も書こうと思います。

 

 

 

もう寝ます。