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電通新入社員が過労により自殺 

ネットニュースで今話題に上がっている事件がある。

 

去年のクリスマスに電通の新入女子社員が過労により自殺した。

 

これが今世間に物議を醸している。

 

電通といえば常に<入りたい会社ランキング>の上位に食い込む日本の大手広告代理店だ。

その輝かしい経歴を持った女性、高橋まつりさん(享年24歳)の死亡の原因を2016年10月7日、三田労働基準監督署が過労死と認定したのだ。

 

僕はこの記事を読んでなんというかすごい怒りを覚えた。

もちろん高橋さんに対する怒りではない。

電通に対する怒りでもない。

こんなことをいつまでも続けさせていた高橋さんの周りの仕事仲間にものすごい怒りを感じた。

 

この事件がここまで世間を騒がしている理由は

高橋さんのツイッターが原因だ。

 

高橋さんのツイッターではこんなことがつぶやかれている。

 

f:id:salvare000210:20161009031103p:plain

 

このようなツイートを頻繁に繰り返していたらしい。

公式発表では高橋さんの月の残業時間は最長で130時間らしいのだが実際にはもっと言ってたのではないかという見方の方が正しそうだ。

しかもセクハラやパワハラも横行していたみたいで上には書いてないが高橋さんは自殺する9日前に意味深なツイートをしている。そこには

 

「私の仕事や名前には価値がないのに、若い女の子だから手伝ってもらえた仕事。聞いてもらえた悩み。許してもらえたミス。
程度の差はあれど、見返りを要求されるのは避けて通れないんだと知る。」

 

とつぶやいていた。

この文面で意味深なのは「見返り」という部分。

普通に考えて性的な「見返り」だろう。

上司か先輩に仕事を手伝った礼に性的なことを要求されたのだろうか。

全く、最低だ。

ヘドが出る。そういう男は。

ここまでガチガチの上下関係に縛られた女の子がそんな誘いを断れるわけがないだろう。

そういう甘い汁をすすってる奴ってのは電通じゃなくてもどこにでもいるけど。

そういう人間になりたくないからこそ僕は先日仕事を辞めたのだ。

 

僕もこの前まで過労死寸前とまではいかないが普通に考えたら死んでしまうくらい働いていた。

通常は10時から8時までで2時間休憩の8時間労働という体なのだが、実際には上司にその時間にタイムカードを切れと言われていただけで内実は8時半には出勤し大体11時頃まで働きその後ファミレスなどで次の日の資料作成や顧客へのポスティングなどがあったので毎日家に帰れるのは2時過ぎだった。

一番ひどい時は休日もそのような出勤状況が続き最高で44連勤していた。

もちろん休日はタイムカードなんて切ってはいけない。

システム上は休日ということになっている。

計算してみると残業時間は休憩は実際1時間もなかったので大体6時間くらいだ。

それが30日続いたので月の残業時間は180時間くらいだった。

残業代は実際ないようなものだ。

 

今思い返してみると自分も高橋さんと同じような末路をたどっていたかもしれないと思うと寒気が走る。

 

だからこそ高橋さんの気持ちはすごいわかる。

僕はあの時頭がおかしくなりかけていた。

普通だったらできることができなくなるし、ミスも続き上司に怒られ、、、

そんな負のループに陥っていた。

でも仕事を休めるような状況ではなく、「俺がやらなければ」という責任感とプライドから仕事を休む事が出来なかった。

 

きっと高橋さんもすごい責任感の強い人だったんだと思う。

僕と高橋さんの違うところは助けてくれる人間、甘えられる人間がいたかという事だと思う。

僕はあるとき限界に達して深夜に母に電話した。

「もうダメかもしれない。このままじゃ先が見えない。」

といった。

母はその時

「そっか。別にいいんじゃない。やめなさい。そんな仕事。帰ってきなさい。言っておくけどあんたが死んだら私はあんたの上司を殺して私も死ぬからね。」

といった。

 

今思えばあの言葉にすごい救われたと思う。

後日僕は上司に「辞めます」と言って手続きもしないまま実家に帰った。

 

母は駅まで迎えに来てくれたが特に何も聞かなかった。

ただ「おかえり」といっただけだった。

家に帰って僕の血だらけになったワイシャツ(当時ストレスから全身に蕁麻疹ができて夜になるとワイシャツが血だらけになっていた)を泣きながら洗ってくれた。

 

母親には感謝しても仕切れない。

今はもう元気になったが今一番したいことは親孝行だ。

それをしないと僕はおそらく将来地獄に落ちることになるだろう。

 

 

高橋さんも最後の最後で逃げる勇気を出していたら、誰か近くの人間に甘えられていれば結果は変わっていたかもしれない。

 

正直そんな人間どこにでもいると思うので超大手企業の電通が悪いわけでもないと思うが高橋さんをここまで追いやった上司やまわりの仕事仲間は何かしらの罰は受けるべきだと思う。

まあ、どうせ無理だと思うが。

せいぜい左遷か減給程度などなのだろう。

こういう人間は高橋さんが自殺したと聞いても自分の保身で精一杯なんだろう。

 

僕は将来、自分が責任ある立場になった時、まわりの人間を助けられる人間になりたい。

こういった被害者を出さないような人間になりたい。

 

高橋まつりさんのご冥福をお祈りします。